偏狭なナショナリズム超える選手たち(47NEWS)
近年、メディアのスポーツ関連報道は過熱ぎみ。全国高校野球記念大会が100回目を迎えた昨年など、一般紙なのにスポーツ紙と見紛うほど、スポーツ面が肥大している新聞もあった。
これらの報道で気になるのは、ハーフのアスリートたちの国籍性の問題である(両親の国籍が異なる人は「ミックス」「ダブル」などとも呼ばれるが、ここでは一般的な「ハーフ」として書き進める)。
昨年、女子テニスの大坂なおみが全米オープンで優勝したとき、表彰式で結果に納得しないファンのブーイングが響いた。その表彰式で大坂は「みんながセリーナを応援していたのを知っているから、こんな終わり方になってごめんなさい」とわびた。
「日本人初の快挙」と偉業をたたえる一方、こうした振る舞いを指して「日本人より日本人らしい」と評価するコメントも目立った。彼女のすべてを「日本人」という枠におさめようとするかのような報道だった。
大坂は日米の二重国籍で米国育ち。生活の本拠も活動の拠点も日本にはない。はっきりしているのは、テニス選手として「日本」を選んでいるということだ。メディアはなぜことさらに「日本人」を強調するのだろう。
[紹介元] 47NEWS – 国内 – Yahoo!ニュース 偏狭なナショナリズム超える選手たち(47NEWS)
コメント
記事に戻る